コーヒーの味が激変!抽出方法別にわかる“おいしさの違い”徹底解説

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はじめに

コーヒーの抽出方法による味の違いとは

コーヒーの味は、使用する豆の種類や焙煎度合いだけでなく、抽出方法によっても大きく変化します。同じ豆を使っても、淹れ方一つで酸味、苦味、甘み、コク、香りの感じ方が変わり、全く異なる味わいが生まれることも珍しくありません。これは、抽出方法がお湯とコーヒー粉の接触時間、お湯の温度、圧力、そしてコーヒーオイルやその他の成分がどれだけ引き出されるかに影響を与えるためです。例えば、ペーパードリップではクリアな味わいが特徴的ですが、フレンチプレスではコーヒーオイルを豊富に含む濃厚な口当たりが楽しめます。これらの違いを理解することで、自分好みのコーヒーを見つけ、より豊かなコーヒーライフを送ることができるでしょう。

この記事の対象読者と目的

この記事は、自宅でコーヒーを淹れる初心者から、さらに深いコーヒーの世界を探求したい上級者まで、幅広い層のコーヒー愛好家を対象としています。さまざまな抽出方法の基本的な理論から、それぞれの器具がもたらす味の特徴、さらにはおいしさを左右する具体的なポイントやレシピまでを徹底的に解説します。この記事を通じて、読者の皆さんが自分にぴったりの抽出方法を見つけ、毎日のコーヒータイムをより一層充実させることを目的としています。

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コーヒー抽出の基本理論

透過法と浸漬法とは何か

コーヒーの抽出方法は大きく「透過法」と「浸漬法」の2種類に分けられます。

  • 透過法: コーヒー粉にお湯を「透過」させて成分を抽出する方法です。ハンドドリップ(ペーパードリップ、ネルドリップ、ステンレスフィルターなど)やエスプレッソがこれに該当します。常にお湯が粉の層を通過するため、成分の溶け出しが早く、抽出の仕方によって味の輪郭がはっきりしやすいのが特徴です。抽出のスピードや注ぎ方を調整することで、多様な味わいを生み出すことが可能です。
  • 浸漬法: コーヒー粉を一定時間お湯に「浸漬」させて成分を抽出する方法です。フレンチプレス、サイフォン、エアロプレス、パーコレーター、水出しコーヒーなどがこれに分類されます。粉とお湯が長時間接触するため、コーヒー豆本来の風味やオイル分をダイレクトに感じやすいのが特徴です。透過法に比べて抽出効率はやや低いですが、粉とお湯の量さえ一定にすれば、比較的安定した味を抽出しやすいというメリットがあります。

味や香りの変化をもたらす原理

コーヒーの味や香りは、抽出過程でさまざまな成分がお湯に溶け出すことによって形成されます。主な成分としては、酸味、甘味、苦味、そして多様なアロマ成分が挙げられます。これらの成分はそれぞれ溶け出すタイミングや温度が異なり、抽出方法によってそのバランスが変わることで、最終的な味わいに大きな差が生まれます。

  • お湯の温度: 高温で抽出すると多くの成分が素早く溶け出し、コクや苦味が強く、香りが際立ったコーヒーになります。一方、低温で抽出すると成分の溶け出しが穏やかになり、酸味が強調され、まろやかな口当たりになる傾向があります。
  • 抽出時間: 抽出時間が長いほど多くの成分が溶け出しますが、長すぎると雑味やエグみも抽出されやすくなります。短すぎると成分が十分に抽出されず、風味に物足りなさを感じることがあります。
  • 粉の粒度(挽き方): 細かく挽くほどお湯に触れる表面積が増え、成分が短時間で効率的に抽出されます。粗く挽くと成分の抽出に時間がかかり、穏やかな味わいになります。

コーヒーオイル・成分抽出の視点

コーヒーオイルは、コーヒー豆に含まれる風味豊かな植物性の油脂で、香り成分が多く含まれています。このコーヒーオイルが抽出液にどれだけ含まれるかで、コーヒーの口当たりや風味に大きな影響を与えます。

  • フィルターの素材: ペーパーフィルターは目が細かいため、コーヒーオイルを吸着し、クリアですっきりとした味わいになりやすいです。一方、ネルフィルターやステンレスフィルターは目が粗いため、コーヒーオイルや微粉がそのまま抽出液に混ざり、濃厚でコクのある、まろやかな口当たりになります。
  • 抽出圧力: エスプレッソのように高い圧力をかける抽出方法では、コーヒーオイルが乳化してクレマと呼ばれるきめ細かな泡の層を作り出し、非常に濃厚でクリーミーな口当たりとなります。

これらの要素が複雑に絡み合うことで、コーヒーは淹れ方によって無限の表情を見せるのです。

主な抽出方法と特徴

ペーパードリップ

最も一般的で手軽な抽出方法。ペーパーフィルターがコーヒーオイルや微粉を吸着するため、クリアですっきりとした味わいになります。ドリッパーの形状(台形、円錐)や穴の数によって抽出速度や味わいが異なります。初心者にも扱いやすく、後片付けも簡単です。

ネルドリップ

布製のネルフィルターを使用する透過法。ペーパーフィルターよりも目が粗いため、コーヒーオイルが適度に含まれ、まろやかで深みのあるコクと甘さを感じやすい味わいになります。深煎りの豆との相性が良く、独特の滑らかな舌触りが特徴ですが、フィルターのお手入れに手間がかかります。

ステンレスフィルター

金属製のフィルターを使用する透過法。ペーパーやネルよりも目が粗く、コーヒーオイルや微粉がそのまま抽出されるため、コーヒー本来の風味をダイレクトに感じられ、どっしりとしたコクのある味わいになります。フィルターは洗って繰り返し使えるため経済的で環境にも優しいですが、微粉によるざらつきを感じることもあります。

フレンチプレス

お湯にコーヒー粉を浸漬させて抽出する方法。粗挽きのコーヒー粉とお湯を容器に入れ、一定時間(約4分)浸した後、プランジャーで粉を押し下げて分離します。金属フィルターを使用するためコーヒーオイルが豊富に含まれ、濃厚でコクのある、豆の風味をダイレクトに味わえるのが特徴です。難しい技術が不要で、誰でも安定した味を抽出しやすいです。

サイフォン

フラスコ内の水を熱し、蒸気圧でお湯をロート部分に上昇させてコーヒー粉と混ぜ合わせ、その後冷却してコーヒーを抽出する方法。見た目にもドラマチックで、抽出過程を楽しめます。高温で抽出されるため香りが高く、ペーパーフィルターで濾すためフレンチプレスよりはクリアですが、苦味も出やすい傾向にあります。味が安定しやすいのも特徴です。

エアロプレス

空気圧を利用して短時間でコーヒーを抽出する方法。注射器のような器具で、コーヒー粉とお湯を入れ、プランジャーを押し込むことで抽出します。短時間で高い抽出効率が得られ、酸味や苦味が際立ちながらもクリアな味わいが特徴です。軽量で携帯性に優れており、アウトドアでも手軽に楽しめます。

パーコレーター

ポットのバスケット部分に粗挽きのコーヒー粉を入れ、沸騰したお湯を循環させて抽出する方法。火にかけるだけで熱々のコーヒーが簡単に作れるため、キャンプやBBQなどのアウトドアシーンで人気があります。コーヒー液が何度も粉を通過するため、高温で強めの味わいになりやすいです。

エスプレッソ

エスプレッソマシンを使い、高い圧力(約9気圧)で細かく挽いたコーヒー豆に熱湯を短時間で通過させて抽出する方法。抽出量は25〜30mlと非常に少ないですが、際立ったフレーバーと濃厚なマウスフィールを持つ、凝縮されたコーヒーが得られます。表面にはクレマと呼ばれるきめ細かな泡の層ができ、クリーミーな口当たりが特徴です。カフェラテやカプチーノのベースとしても広く使われます。

ウォータードリップ(水出し)

お湯ではなく、冷水でコーヒー粉を長時間(半日~一晩)かけて抽出する方法。滴下式と浸漬式の2種類があります。低温でゆっくり抽出するため、苦味や渋みの成分が溶け出しにくく、まろやかで口当たりの良い、すっきりとした味わいになります。アイスコーヒーとして特に人気があり、寝る前に準備しておけば朝には美味しいコーヒーが楽しめます。

各抽出法の“おいしさ”徹底比較

味・香り・コクなどの違い

抽出方法味・香り・コクの特徴ペーパードリップすっきりとしてクリアな味わい。コーヒーオイルが吸着されるため、雑味が少なく、豆の個性を活かしたフレーバーが際立ちやすい。ネルドリップまろやかで深みのあるコクと甘さ。コーヒーオイルが適度に含まれるため、口当たりが滑らかで、どっしりとしたボディ感がある。ステンレスフィルターコーヒー本来の風味をダイレクトに感じられる濃厚でコクのある味わい。コーヒーオイルや微粉も抽出されるため、重厚感があり、口の中にざらつきを感じる場合もある。フレンチプレス豆の風味をダイレクトに感じられる濃厚な味わい。コーヒーオイルが豊富に含まれるため、コクと重量感があり、まろやかな口当たりが特徴。サイフォン香り高く、苦味とクリア感を両立した安定した味わい。沸騰したお湯で抽出されるため苦味は出やすいが、ペーパーフィルターで濾過されるため比較的クリアに仕上がる。エアロプレス酸味と苦味のバランスが良く、クリアながらも力強い味わい。空気圧を利用するため、短時間で効率よく成分が抽出され、豆の個性が際立つ。パーコレーター高温で抽出されるため、強めの苦味とコク。コーヒー液が何度も循環するため、濃厚な味わいになる傾向がある。エスプレッソ際立ったフレーバーと濃厚なマウスフィール。高圧抽出により成分が凝縮され、クリーミーなクレマが特徴。ウォータードリップ(水出し)苦味や酸味が少なく、まろやかで口当たりの良い、すっきりとした甘みのある味わい。低温で長時間抽出するため、雑味が抑えられる。

おすすめの豆や焙煎度

  • ペーパードリップ: あらゆる種類のコーヒー豆と相性が良いですが、特にバランスの取れた中煎り~中深煎りの豆で、豆本来のクリアな風味を楽しみたい場合におすすめです。
  • ネルドリップ: 深煎りの豆で、その特有の油分やコクを最大限に引き出したい場合に最適です。
  • ステンレスフィルター: 深煎りの豆で、コーヒーオイルを存分に味わい、濃厚なコクを楽しみたい場合におすすめです。
  • フレンチプレス: スペシャルティコーヒーなど、豆本来の風味や個性をストレートに感じたい場合に適しています。中粗挽きの豆が一般的です。
  • サイフォン: バランスの取れた中煎りから深煎りの豆で、香りの高さを楽しみたい場合におすすめです。
  • エアロプレス: 浅煎りから中煎りの豆で、フルーティーな酸味や複雑なフレーバーを際立たせたい場合におすすめです。
  • パーコレーター: 深煎りの豆で、力強い苦味とコクを楽しみたい場合に適しています。粗挽きの豆を使用します。
  • エスプレッソ: 深煎りの銘柄が一般的ですが、近年では浅煎りの豆でエスプレッソを淹れるカフェも増えています。
  • ウォータードリップ(水出し): 深煎りの豆を選ぶとコクが出やすく、まろやかで甘みのあるアイスコーヒーを楽しめます。

各抽出法と相性のよいシーンやターゲット

  • ペーパードリップ: 日常的に手軽に美味しいコーヒーを楽しみたい方。自宅での朝食時やリラックスタイムなど、幅広いシーンで活躍します。
  • ネルドリップ: コーヒーの風味にこだわりを持つ上級者。特別な一杯として、じっくりと時間をかけてコーヒーを味わいたい時に向いています。
  • ステンレスフィルター: 環境意識が高く、ペーパーフィルターの消耗を避けたい方。コーヒーの濃厚な味わいを好む方に。
  • フレンチプレス: 初心者でも安定した美味しいコーヒーを淹れたい方。豆本来の風味をダイレクトに感じたいスペシャルティコーヒー愛好家。
  • サイフォン: コーヒーを淹れる過程も楽しみたい方。喫茶店の雰囲気や香り高さを自宅で再現したい時に。
  • エアロプレス: アウトドアや旅行先でも手軽に本格的なコーヒーを楽しみたい方。酸味を強調したクリアな味わいを好む方に。
  • パーコレーター: キャンプやBBQなど、野外で手軽に温かいコーヒーを淹れたい方。
  • エスプレッソ: 自宅でカフェのような本格的なエスプレッソやラテを楽しみたい方。アレンジメニューを豊富に楽しみたい方に。
  • ウォータードリップ(水出し): 暑い季節にすっきりとしたアイスコーヒーを楽しみたい方。苦味や酸味が苦手な方にもおすすめです。

おいしさを左右するポイント

コーヒーの美味しさを引き出すためには、抽出方法だけでなく、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。

豆の量・挽き方

  • 豆の量: コーヒーの粉の量とお湯の量の比率(抽出比率)は、コーヒーの濃度と味わいを大きく左右します。一般的には1杯(120ml)あたり10〜12gのコーヒー粉が目安とされていますが、濃い味が好みであれば粉の量を増やし、薄めが好きなら減らすなど調整が可能です。スターバックスでは180mlの水に対して大さじ2杯(約10g)を推奨しています。
  • 挽き方: コーヒー豆は、細かく挽くほどお湯に触れる表面積が大きくなり、短時間で成分が抽出されます。反対に粗く挽くと、抽出に時間がかかります。細挽きすぎると雑味や苦味が出やすく、粗挽きすぎると酸味が強く、物足りない味になりがちです。抽出器具に適した挽き方を選ぶことが重要で、ペーパードリップでは中挽きが一般的です。

お湯の温度・水質

  • お湯の温度: コーヒーの成分は温度によって溶け出しやすさが異なります。一般的に、90〜96℃がコーヒー抽出に適した温度とされています。高温(92〜95℃)で淹れると甘み・酸味・苦味がしっかり感じられるコクのある味わいになり、香りが良く抽出されます。低温(80℃程度)で淹れると、成分の抽出が抑えられ、おだやかな味わいや、まろやかな味に感じられます。沸騰直後のお湯は苦味や雑味が出やすいので、少し冷ましてから注ぐのがおすすめです。
  • 水質: コーヒーの約98%は水で構成されているため、水質はコーヒーの味に大きな影響を与えます。雑味や匂いのない軟水のミネラルウォーターや、日本の水道水(弱軟水)がコーヒーの風味を引き出しやすいとされています。硬水はミネラル成分が多く、苦味や酸味を強調したり、成分の抽出を妨げたりすることがあります。

抽出比率と抽出時間

  • 抽出比率: 粉量と湯量の比率は、味の濃淡を決定する重要な要素です。例えば、コーヒー粉1に対してお湯15〜16の比率(1:15〜1:16)が一般的で、この比率を基準に好みに合わせて調整します。
  • 抽出時間: 抽出時間は、成分が溶け出す度合い(収率)に影響します。短すぎると抽出不足で酸味が強く、物足りない味になり、長すぎると過抽出で苦味や雑味が出やすくなります。ペーパードリップの場合、2分30秒〜3分程度が目安とされています。抽出時間を一定に保つことで、安定した味を再現しやすくなります。

蒸らしや注ぎ方のコツ

  • 蒸らし: 最初の少量のお湯を注いでコーヒー粉全体を湿らせ、20〜30秒ほど待つ「蒸らし」は、コーヒーの成分を効率よく引き出すために非常に重要です。この工程で粉に含まれる炭酸ガスが放出され、お湯が粉全体に均一に浸透しやすくなります。新鮮な豆ほどよく膨らみます。
  • 注ぎ方: ハンドドリップでは、細口のドリップポットを使い、中心から「の」の字を描くようにゆっくりと均一にお湯を注ぐのが基本です。お湯がフィルターの端に直接かからないように注意し、数回に分けて注ぐことで、均一な抽出を促し、雑味の抽出を抑えることができます。

これらのポイントを意識し、繰り返し練習することで、自分にとって最高の美味しいコーヒーを淹れることができるようになるでしょう。

具体的レシピ紹介

ここでは、家庭で楽しめる代表的な抽出方法の基礎レシピとバリエーションを提案します。

ペーパードリップ基礎レシピ(1杯分)

  • 用意するもの:
    • レギュラーコーヒー(中挽き): 10〜12g
    • お湯: 160ml(90〜95℃前後)
    • ドリッパー、ペーパーフィルター、コーヒーサーバー(またはカップ)、ドリップポット、メジャースプーン、キッチンスケール
  • 手順:
    1. 器具を温める: ドリッパー、サーバー、カップに事前に沸かしたお湯を注ぎ、温めておきます。使用後のお湯は捨てます。
    2. フィルターと粉をセット: ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、コーヒー粉を平らにならして入れます。キッチンスケールで正確に粉の量を計りましょう。
    3. 蒸らす: タイマーをスタートさせ、まず20ml程度のお湯を粉全体に均一に注ぎ、20〜30秒蒸らします。粉が膨らむのを確認しましょう。
    4. 抽出する: 蒸らしが終わったら、残りの約140mlのお湯を数回に分けて注ぎます。中心から「の」の字を描くようにゆっくりと注ぎ、お湯が落ち切る前に次のお湯を注ぎ足すのがコツです。
    5. 完成: 抽出量がカップ1杯分(約140ml)になったら、ドリッパーを外し、カップに注いで完成です。サーバー内で軽く混ぜると味が均一になります。抽出時間は2分半〜3分を目安にしましょう。

ネルドリップ、フレンチプレス、サイフォンなどの手順例

  • ネルドリップ:
    1. ネルフィルターの準備: 初めて使うネルはコーヒー液で20分ほど煮て、汚れやノリを取り除きます。使用後は水洗いし、水に浸して冷蔵保存します。
    2. 粉の準備: 中挽き〜粗挽きのコーヒー粉をペーパードリップよりやや多めに用意します(例: 1杯12g)。
    3. 蒸らしと抽出: 基本的な注ぎ方はペーパードリップと同じですが、ゆっくりと丁寧に注ぎ、コーヒーオイルをしっかりと引き出すように意識します。
  • フレンチプレス:
    1. 器具を温める: フレンチプレスを熱湯で温め、お湯を捨てます。
    2. 粉とお湯を注ぐ: 粗挽きのコーヒー粉(1杯10〜12g)を入れ、95℃前後のお湯を注ぎます。勢いよく注いで粉全体を対流させます。
    3. 浸漬: シャフトをセットし、3〜4分待ちます。
    4. プレス: 時間が来たら、ゆっくりとプッシャーを押し下げて粉を分離します。一番下まで押し切らず、少し間隔を開けておくのがポイントです。
    5. 完成: カップに注ぎます。最後の1滴まで注ぐと雑味が出ることがあるので、少し残すようにしましょう。
  • サイフォン:
    1. フラスコを熱する: フラスコにお湯(1杯140ml)を入れ、アルコールランプなどで熱します。
    2. 粉をセット: ロートにネルフィルターをセットし、コーヒー粉(1杯12〜14g)を入れます。
    3. 上昇と撹拌: お湯がロートまで上がってきたら、木べらで素早く撹拌し、15〜45秒ほど浸漬させます。
    4. 冷却と落下: 火を消し、再度軽く撹拌するとコーヒー液がフラスコに落ちていきます。
    5. 完成: フラスコに落ちたコーヒーをカップに注ぎます。

家庭でできるバリエーション提案

  • アイスコーヒー: ホットコーヒーを淹れる要領で少し濃いめに抽出し、たっぷりの氷で一気に急冷すると、香りを閉じ込めた美味しいアイスコーヒーが作れます。水出しコーヒーもおすすめです。
  • クレバーコーヒードリッパー: 透過法と浸漬法の良いとこ取りができる器具です。お湯を注いだ後、一定時間浸漬させてから、ドリッパーの底にある弁を開けてドリップします。安定した濃い味のコーヒーが手軽に楽しめます。
  • アレンジレシピ: 抽出したコーヒーを牛乳で割ってカフェオレにしたり、シナモンなどのスパイスを加えたりと、様々なアレンジを試してみるのも良いでしょう。エスプレッソマシンがあれば、ラテアートにも挑戦できます。

コーヒー抽出のQ&A・豆知識

よくある質問に答える

  • Q: 淹れるたびに味が安定しないのはなぜですか?
    • A: コーヒーの味は、豆の量、挽き方、お湯の温度、抽出時間、注ぎ方など、多くの要素に影響されます。これらのいずれかの条件が毎回異なると、味にバラつきが出やすくなります。特にハンドドリップは注ぎ手の技術に左右されるため、安定させるには経験と調整が必要です。キッチンスケールやタイマーを活用し、これらの要素を毎回正確に再現するよう心がけましょう。
  • Q: 冷めたコーヒーが美味しくないと感じるのはなぜですか?
    • A: ホットコーヒーは熱さや湯気によって香りや風味が強調され、味覚が「錯覚」を起こしやすいです。そのため、淹れたてでは感じにくい雑味やえぐみが、冷めることで明確になることがあります。本当に質の良いコーヒーは、冷めても雑味が少なく、豆本来のクリアな風味や甘みが感じられ、むしろ冷めた方が美味しいと感じることもあります。
  • Q: 浅煎りのコーヒーを淹れるコツはありますか?
    • A: 浅煎りの豆は硬く、成分が溶け出しにくいため、高めの温度(90℃以上)で抽出するのがおすすめです。また、細かく挽くことで抽出効率を高め、フルーティーな酸味や複雑なフレーバーを最大限に引き出すことができます。蒸らしの際にしっかりと粉全体にお湯を行き渡らせることも大切です。

抽出で失敗しないコツ

  • 基本レシピの遵守: まずは基本のレシピと分量(豆の量、お湯の量、抽出時間)を正確に守ることから始めましょう。
  • 器具の活用: キッチンスケールで豆とお湯の量を正確に計り、タイマーで抽出時間を管理することで、味の安定性が格段に向上します。
  • お湯の温度管理: 温度計付きのドリップケトルを使用したり、沸騰したお湯を少し冷ましてから注いだりすることで、適切な温度を保ちやすくなります。
  • 粉の均一性: コーヒーミルで豆を挽く際は、できるだけ均一な粒度になるように挽きましょう。粒度が不揃いだと、過抽出と抽出不足が同時に起こり、雑味の原因となります。
  • 「蒸らし」の徹底: 抽出の前に必ず蒸らしを行い、粉に含まれるガスを抜くことで、お湯の浸透を促し、成分を効率よく抽出できます。

ワンランク上の味わいを目指すポイント

  • 水へのこだわり: コーヒーの98%は水でできているため、水質にこだわることで、さらに味わいが向上します。軟水のミネラルウォーターや浄水器を通した水を使用してみましょう。
  • 豆の鮮度と保存: 焙煎したての新鮮なコーヒー豆を選び、密閉容器に入れて冷暗所で保存することで、風味の劣化を防ぎ、最高の状態でコーヒーを楽しめます。
  • 抽出比率の調整: 理想の濃度(TDS: 総溶解固形分)と収率(豆から溶け出した成分の割合)を意識して、豆の量とお湯の量の比率を微調整してみましょう。一般的に、TDSは1.15〜1.35%、収率は18〜22%が美味しいコーヒーの目安とされています。
  • フードペアリング: コーヒーの持つ風味特性や焙煎度合いに合わせて、相性の良い食べ物を選ぶ「フードペアリング」を試すことで、新たな味の発見や楽しみが広がります。

まとめ

自分好みのコーヒーを見つけるために

コーヒーの抽出方法は多種多様であり、それぞれが異なる味わい、香り、コクを生み出します。ペーパードリップのクリアさ、ネルドリップのまろやかさ、フレンチプレスの濃厚さ、サイフォンの香り高さ、エアロプレスのユニークさ、エスプレッソの凝縮感、水出しコーヒーのすっきり感など、どの抽出方法にも独自の魅力があります。

自分好みのコーヒーを見つけるためには、まずこれらの抽出方法それぞれの特徴を理解し、実際に試してみることが何よりも大切です。最初は簡単なペーパードリップから始め、慣れてきたら他の抽出方法にもチャレンジしてみましょう。同じ豆でも抽出方法を変えるだけで、驚くほど味が変化することに気づくはずです。

抽出方法の選び方と今後の楽しみ方

抽出方法を選ぶ際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 手軽さ: 毎日のコーヒーであれば、手軽で後片付けが簡単なペーパードリップやコーヒーメーカーが便利です。
  • 味わいの好み: クリアな味わいが好きならペーパードリップや透過式全般、濃厚なコクやコーヒーオイルを楽しみたいならフレンチプレスやステンレスフィルター、まろやかさを求めるならネルドリップ、すっきりした甘みなら水出しコーヒーなど、自分の好みに合わせて選びましょう。
  • 技術と探求心: 注ぎ方で味が大きく変わるハンドドリップは、技術を追求する楽しさがあります。一方、浸漬法は比較的安定した味を再現しやすいので、手軽に安定した味を楽しみたい方におすすめです。
  • シーン: アウトドアならエアロプレスやパーコレーター、来客時のおもてなしには見た目も華やかなサイフォンなど、シーンに合わせて使い分けるのも良いでしょう。

コーヒーは奥深く、探求すればするほど新しい発見があります。抽出方法だけでなく、豆の産地、品種、焙煎度、挽き方、お湯の温度や水質、そして飲むカップに至るまで、様々な要素がコーヒーの味わいを形作ります。これらの知識を深め、色々な組み合わせを試しながら、あなただけの最高の「一杯」を見つけてください。毎日のコーヒータイムが、きっと特別なひとときになることでしょう。


小野寺 裕也


追い続けた珈琲珈園

はじめまして小野寺祐也と申します。
海外に一度も行った事のない私が、リュックひとつで言葉も何もかも分からぬまま、インドネシアへと海を渡りそこで私はたくさんの貴重な体験をしてきました。
コーヒーの木を育てる人、コーヒ豆を収穫する人、収穫した豆を精製する人、出来上がった豆を評価する人、
一杯のコーヒーが出来上がるまでたくさんの人の想いが詰まっているんだと、だからこのコーヒーは美味しいんだと。
現地の生産者が生み出すコーヒー豆の中から、選りすぐりのスペシャルティーコーヒー生豆を輸入し、日本でこの生豆を販売できるのは私たちだけです。


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住所:〒981-3216 宮城県仙台市泉区小角字日陰11-1

電話番号:022-342-9886

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